未経験でも安心!アマチュア無線従事者免許の取得手順を徹底解説

アマチュア無線に興味を持ったものの、免許の取得手順がわからない…そんな方のために、初めての方でもわかりやすいよう、免許取得までの流れを詳しく解説します。
アマチュア無線免許取得の全体の流れ
- 資格の選択
- 試験の申込み
- 試験勉強
- 試験の受験
- 免許申請
- 免許証の取得
それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
Step 1:どの資格を目指すか決める
まずは取得する資格を決めましょう。初めての方は、第四級、第三級を取られることが多いと思いますが、私は以下の理由から第三級アマチュア無線従事者免許の取得をおすすめします。
- 試験範囲が比較的狭い
- 第四級アマチュア無線技士の試験と同じ範囲、難易度
- モールス符号を追加で覚えるだけで、50Wのトランシーバを使用することができる。
- モールス通信を含めたあらゆる方式の無線通信が楽しめる
- 勉強時間が1〜2ヶ月程度
- 合格率が高い(約75%)
Step 2:試験の申込み
申込み方法
- インターネットによる申込み
- 日本無線協会のWebサイトから申込み可能
- クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジーが利用可能
- 書面での申込み
- 書面での申し込みは受け付けていません。
必要なもの
- 受験手数料(第一級9,600円、第二級7,800円、第三級5,400円、第四級5,100円)
- 顔写真(デジタルカメラ、スマートフォンで撮影したものでOK)
- メールアドレス(インターネット申込みの場合)
Step 3:試験勉強の進め方
学習教材の準備
第四級と第三級は、問題集を徹底的に学習することで合格できます。
第二級と第一級は、問題集の学習はもちろんですが、計算問題が出題されることから、それに必要な公式を覚えたり、計算練習をすることも必要になってきます。また、用語や概念でわからない部分は、参考書を使ったりインターネットの受験対策サイトで学ぶ必要も出てくるでしょう。
第四級アマチュア無線技士向け
「第4級ハム国試 要点マスター」
「初級アマチュア無線予想問題集」など
第三級アマチュア無線技士向け
「第3級ハム国試 要点マスター」
「初級アマチュア無線予想問題集」など
第二級アマチュア無線技士向け
「第二級アマチュア無線技士試験 集中ゼミ」
「第二級アマチュア無線技士国家試験 計算問題突破塾」
「第二級アマチュア無線技士試験問題集」など
第一級アマチュア無線技士向け
「第一級アマチュア無線技士試験 集中ゼミ」
「第一級アマチュア無線技士国家試験 計算問題突破塾」
「第一級アマチュア無線技士試験問題集」など
効率的な学習方法
- スキマ時間を活用する
- ランチの合間、トイレの中、電車の中、帰宅後のひと時など、3分空いたら問題や暗記に取り組むことができます。苦手な問題、覚えにくい内容はメモを作ってポケットに忍ばせておき、常に確認できるようにするとよいでしょう。
- 試験範囲を確認し、計画的に学習する
- 問題集のページ数や、繰り返し学習回数を考慮して、学習の分量を試験までの日数で割り算してみましょう。学習の遅れで、取りこぼす分野がないように計画を立てましょう。
- 過去問を繰り返し解く
- 過去問マスターが一番の勉強法です。何度も解いてみることで、理解のできたところとできていないところをはっきりさせ、知識の補充と定着を図りましょう。
- 分からない部分はメモを取り、復習する
- わからない部分、間違えた問題、知らない言葉などは、メモを取って復習をしっかりしましょう。そのままにしておいたせいで、また同じ場所を間違えるのは必至です。
Step 4:試験当日の流れ
第一級アマチュア無線技士、第二級アマチュア無線技士
持ち物(参考)
注意:必ず主催者の受験票を確認してください
- 受験票(電子メールで送られてきたPDFファイルを、A4用紙に印刷して持参します)
- 筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペンシル)
第三級アマチュア無線技士、第四級アマチュア無線技士
持ち物(参考)
注意:必ず主催者の受験案内を確認してください
CBT形式の試験では、次のものが必要です。
- 運転免許証等の本人確認書類
筆記用具、メモ用紙は試験場で貸与されたもの以外使うことができません。
当日のスケジュール(参考)
注意:必ず主催者の案内を確認してください
- 会場到着
- 指定された時間に余裕をもって到着し、あらかじめトイレにも行っておきましょう。特に、CBT方式の試験では、試験中にトイレに行くことができませんので注意してください。
- 受付
- 試験説明
- 試験実施
- 上級資格はマークシート式のペーパーテスト、初級資格はCBT方式の試験です。
- 終了・退室
- 試験ごとに、退室可能時間が定められています
Step 5:免許申請の手続き
申請に必要な書類
- 無線従事者免許申請書
- 総務省のウェブサイトからダウンロードして、A4用紙に印刷して使用します。
- 写真(縦3cm×横2.4cm)
- 試験結果通知書に記載された受験番号、合格年月日
- 住民票の写し(マイナンバーの記載がないもの)や戸籍抄本等の、氏名及び生年月日を証明する書類
- 申請手数料(1,750円)の収入印紙
- 免許証の郵送を希望する場合は、切手を貼って返信先を記載した返信用封筒
申請方法の選択肢
- 自分で申請する場合
- 必要書類を揃えて、住所地を管轄する総合通信局へ郵送
- 申請書の記入に不安がある場合は事前確認がおすすめ
- 当社の申請代行サービスを利用する場合
- 必要書類を当社に送付するだけ
- 申請書の作成から提出までを代行
- 記入ミスや書類不備のリスクを軽減
Step 6:免許証の受け取り
- 申請から約1ヶ月で免許証が郵送
- 記載内容の確認を忘れずに
- 大切に保管(運用時は必ず携帯)
取得までの期間の目安(3級、4級)
ステップ | 所要期間 |
---|---|
試験勉強 | 1〜2ヶ月 |
試験申込から受験まで | 2週間〜1ヶ月 |
合格発表まで | 約2週間 |
申請から免許証受領まで | 約1ヶ月 |
よくある疑問と回答
Q1: 試験に落ちた場合はどうなりますか?
A1: 再受験が可能です。三級・四級は、毎月試験が実施されています。
Q2: 代行サービスを利用する場合の流れは?
A2: お申込み→書類送付→内容確認→申請代行→免許証受領という流れになります。
まとめ
アマチュア無線従事者免許の取得は、手順さえ把握していれば決して難しいものではありません。
すべての手続きをご自身でされることが可能ですが、ハムライセンスドットコムの申請代行サービスを利用すれば、さらに手続きの負担を軽減することができます。不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。